「そのうち、成長するだろ」

「だといいんですけど…あれ?このCDって…」


姫は床に落ちていたCDを取った。


「あぁ、それPrincess DecoyのCDだ!知ってるだろ人気歌手」

「知ってますけど…」


本人ですから。


「略してPD。長いからね」


何処からか、鳳明が出て来た。


「お前…何処から入って来た」

「ドアから」

「そりゃそうだろ」


ドアから入らなかったら、何処から入る。


他に入口などないから。


「この学園の人、全員がPDのファンなんだよ!凄いよね。流石、人気歌手」

「そうなんですか」


だから、本人ですけど。


「去年から、デビューしてあっという間に人気になったんだよな!でも、まだ5曲しかCDは出してねーんだ」

「僕は、″幸せ×不幸″が好きだよ」


鳳明は言いました。


「それって…」


そういい、姫は歌いだした。