「俺は、桜が好きだ」


そう、耳元で静かに呟いた。


「…」


姫はその言葉を聞いて、止まった。


これで、解っただろうと思った緑。


「あの…今の、小さくて聞こえずらかったんですけど、もう1回言ってくれませんか」


姫のその言葉に、緑はコケた。


「もう、いわねー!」


そう叫び、緑は逃げ出した。


「言って下さいよ」


逃げ出した緑を追いかけて走る姫。


とても嬉しそうだった。






平和な日が戻った。

姫は、こうして青葉に戻った。

この話の、続きはまた今度…