stage49 大好きな人はいない










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緑は自分の部屋に前で止まっていた。


昨日、姫は教室を飛び出したまま帰ってこなかったから部屋に入りずらかったのだ。


それで、昨日は鳳明の部屋で寝た。


でも、朝になって部屋に戻る事を決意したが入れずにいる。


(…入れねー…如何するかな…でも、謝らないとな)


緑はそんな事を思っていた。


「緑」


その時、後から声がした。


「鳳明…いきなり、背後に立つなよ」

「入ったら?1番、桜を傷つけたのは緑なんだから」


鳳明は、心にグサッと刺さる一言を言った。


「…今のは、ちょっとキツイ」

「真実を言っただけじゃん」

「…わーたよ!謝るよ!」


緑は言いました。


「僕も、謝らなきゃいけないからね」


鳳明は静かに呟いた。


緑は、部屋にドアを開けた。