stage48 さよならは言わない
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学園祭も終わり、いつもの日常に戻った。
でも、1-Dを不穏な空気が包み込んでいた。
「…」
緑は黙っていた。
聞きたいけど、聞いたら姫は如何するだろうかと悩んでいた。
「如何しました?新川」
姫が緑の顔をのぞきこんで言った。
「いや…その…何でもない」
緑は聞けなかった。
そんな緑を見ていて、クラスは痺れを切らした。
「あぁー!じれったい!さっさと訊けよ!」
そう叫んだ。
「自分に何か訊きたい事があるんですか?」
姫は首を傾げた。
「えっと…桜は、PDなのか?」