「やっぱり、元に戻ると普通の高校生よね 少し小さいけど」

「小さいは、余計ですよ…我久さん」


姫は言いました。


「あら、ゴメンなさいね でも、高校2年生で190cmの子がいるでしょ」

「日比谷先輩ですか?」

「そうそう、日比谷 煌紅よ。でっ、恋人の常陸院 霧々」


我久は言いました。


「何で、常陸院先輩が日比谷先輩の恋人って知ってるんですか?」

「私の情報網は凄いのよ」


我久の眼鏡が光った。


「そ…ですか」


姫は苦笑いした。


「さぁ、終わったんだから 友達の所に帰ったら?」

「そうですね!でも、急にいなくなったから心配してないといいですけど…」


姫は静かに言いました。


「心配してるかもね」

「何で判るんですか?」


姫は訊きました。


「鈍感なんだから、姫は」


我久は溜め息をついた。


姫はその意味が解らなかった。