そして、同時に何かに気付いた。
姫は、震えていた。
「桜…怖いのか?」
緑のその言葉に、姫は小さく頷いた。
「昔から、お化けとか嫌いなんです…もしも、お化けに触られたりしたら…」
姫は頭を抱え込んでしゃがんだ。
むしろ、お化けより今の姫の方が怖いと思う。
そんな姫を見て、緑はクスッと笑った。
「何が可笑しいんですか!自分、本当に怖いんですよ」
緑はしゃがみ込み、姫と目を合わせるようにした。
「じゃあ、何で嫌がんなかった?」
「だって…皆さんが楽しんでいるのに自分が入りたくないとなど言ったら…」
緑は姫のほっぺを両手で押さえた。
「バーカ、嫌なら嫌って言えばいいんだよ!俺等は、桜といるだけで楽しいんだから」
緑はニッと笑って言った。
「自分といるだけで…楽しいんですか?」
姫は首を傾げて言った。
「楽しいに決まってんだろ!だって、す…いや、何でもない」


