stage43 神秘の天使
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姫を殴ろうとする男の拳が姫に当たろうとした。
彗は叫ぶ。
当たろうとした瞬間、姫がバッと目を見開いて男の拳を止めた。
「な…何だと」
驚く男。
姫は、手に力を入れて男の手を強く握り締めた。
その力に、さらに驚いた男は姫から離れた。
「何者だよ!お前」
男は叫んだ。
「答える必要はありませんよ 貴方は自分の仲間を傷つけたんですから」
姫は静かに言った。
その紫色の瞳は、目を合わせた者を震えさせるぐらい気迫がある。
瞳を見てしまった男は、後ろに下がってしまった。
「ちょっと、遊んだだけじゃねーか。そんぐらいで、何ムキになってんだ?」
男は莫迦にしたように言った。
「ムキになって何が悪いんですか?仲間を護りたいだけなんですよ」
姫はハッキリと言った。
「仲間?コイツがか?」