男は完璧に莫迦にしている。


「お前は…学園長の恐ろしさを…知らないから…だ」


緑は無理して言葉を言う。


「恐ろしくないな!学園長なんて」

「学園長の名は…」


そこで、言葉が言えなくなった。


「言葉も言えなくなったか!じゃあ…死にな」


男は、勢いをつけて緑の顔を殴ろうとした。


女性の悲鳴が満ち溢れた。

もう、駄目なのだと思ってしまう。



「止めなさい!」


姫が叫んだ。


その言葉を聞き、男の拳が止まった。


「…何だ?お前…女っぽい顔して」

「自分は、貴方が倒した者達の仲間です」


姫は静かに言った。


「姫、止めときなよ!」


彗は姫を止めようとした。


「止めませんよ。だって、この人達は自分の仲間を傷つけたんです!罪は重い」


姫は凛とした声で言った。


「お前なんかに、何が出来るっていうんだ」

「出来ますよ。貴方を倒す事ぐらいは」


姫は静かに言いました。


「…無理だって事を解らせてやるよ!」


男は姫に殴りかかった。


「姫ぇぇぇええ!」


彗は喉が裂けるような声で叫んだ。


姫は、ゆっくりと目を閉じた。