掴んでいたソヨとソラを落として、あっという間に緑に近付いて来た。


そして、見えないぐらい早いパンチを緑に当てた。


「…ッ」


緑は痛みに顔を顰めた。


「案外、弱いな…お前」


ニーッと笑う男。


「これからだっつーの」


緑は一気に男に駆け寄った。


そして、拳を振るう。


でも、拳は男には当たらなかった。


男は器用に、パンチをかわしたのでした。


かわした瞬間、また緑を殴った。


何度も何度も・・・殴り続けた。


反撃出来ない程に弱ってしまう緑。


最後には、崩れ落ちてしまった。


「これで、あの青葉学園も俺の物だ!」


「それは…違うな…青葉はお前の物じゃなー…」


緑は血を吐きながら言った。


「じゃあ、誰も物だってんだ!あぁ?」

「青葉は…学園長も物だ」

「学園長?ハッ、それが何だってんだ。学園長なんかにびびってんのか?情けない」