その時、窓から何かが入って来た。


「うわっ!またかよ」


驚く緑。


「また、δさんから見たいですよ」


姫は言いました。


「読んでくれ」

「『曲の方が出来上がりました。コレより、其方にお送りしますのでしっかりと捕まえて下さい。落ちて、壊れたりしたらもう二度と作りませんのでそれでは、今度とも宜しくお願いしますね   δ』…ですって」

姫は言いました。


「ちょっと待て!捕まえてって何だ?」


緑は不安そうな顔で言いました。


「飛んでくるんじゃない?」


鳳明はサラッと言った。


「飛んできたら危ないだろ」

「じゃなきゃ、捕まえる意味がないんじゃないの」


小鳥は言いました。


「じゃあ、捕まえる準備をしろ」


4人は構えた。


姫は椅子に座ったまま。


その場が、静まり返る。