「学園長がわざわざ誘いに来るんだ」


呆れた様に溜め息をつく。


「貴方は心に傷があるようでしたからね。テレビに出ている貴方を見て一目で判りましたよ!心に傷があると」


静かに学園長は言いました。


「…凄いね、一目で判ったんだ」

「えぇ、そのせいで貴方は相手を見返すために歌手になった…って感じですか?」

「正解。凄いや…」

「私の学園には、心に傷を持った子が沢山います!心の傷を消す為に、青葉学園に誘ったんですけどね…私が…少年も来てくれると嬉しいのですが…」

「…どんな奴等がいんの」

「男子ばっかりですよ!でも、皆ちゃんと自分の色を持っています」

「色?」


彗は首を傾げた。


「性格ですよ。個性あふれる性格の子ばかり何です。私の学園に来れば、少年の色が見つかると思いますよ」

「…面白そうじゃん!行ってやるよ」


上から目線でそう言った。


その言葉を聞き、静かに微笑んだ。