「そうだ、言い忘れた事がありました」


学園長は戻ってきて言った。


「何ですか」

「小鳥、貴方の翼は折れていません。まだ、自由になれる力があるのですよ。飛ぼうと思えば、飛べるんです。臆病にならずに、翼を広げなさい。青葉学園に来たら、きっと飛べるようになりますよ それでは」


その言葉に、小鳥は止まった。







僕の翼は折れていなかった。

飛ぶのを恐れていただけだったんだ。

今はまだ、囚われた鳥だけど、いつか大空を飛び回る鳥になる。