stage29 日比谷 煌紅







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音楽を聴きながら歩いている者がいた。


人とすれ違うと誰もが振り返り、彼を見た。


(最近、忙しかったからな…久々だぜ。青葉学園)


その人は、そう考えながら歩いていた。



此処は、四葉寮。


「ふわぁ~…」


姫は大きなあくびをした。


「眠いか?」

「はい~…」


寝ぼけている。


(可愛い///)

「どうかしましたか~」


姫は首を傾げながら言った。


「何でもない///」


緑は顔を背ける。


顔が赤くなっているのを見られたくないから。