「…学園長ってそんな名前だったんだ」


藍瑠は言いました。


「姿も見た事ないよな」

「預かった手紙だって、生徒会室に置いてあったし」


棗は言った。


「水野は、通称魔女ですからね」

「魔女!?」


藍瑠は驚いた。


「そうですよ」

「そんなのが、学園長でエリート校になれるのかよ」


緑は呟いた。


「有栖川には、理事長がいるよ」


藍瑠はサラッと言った。


「青葉にはいないのに…」

「理事長がいなくても、学園長だけでウチは平気だって事ですよ」


姫は言いました。


「さて、姫にも会えたからそろそろ帰るね」

「またいつでも来て下さいね」

「うん。じゃあね」


6人は帰って行った。




「仲良しなんだな」

「はい」


姫はニコッと笑顔で言った。


「猫沢藍瑠って結構、可愛いんだね」


鳳明は言いました。


「あっ、藍瑠には恋人がいますよ。藍瑠の隣にいた人がそうです」

「知ってるよ。犬塚 雷でしょ」

「既に知ってるんですね」

「勿論」