鳳明は頬を触った、すると手は濡れた。


「何か、俺が泣かしたみたいだろ」


慌てる緑。


「ゴメン、何かとっても嬉しいんだ…今まで、皆気持ち悪がって僕に近付いてもくれなかったのに…緑は、普通に近付いてきてくれて…僕、独りだったから」


涙が止まらなかった。


「俺だって、独りだったぞ」

「緑が?」


「俺って、気持ち悪がられるじゃなくて恐がられるんだ…恐がられて、無理して喋ってるって感じがして嫌なんだ。でも、鳳明は恐がらなかった」


緑は静かに言った。


「緑…」

「今から、俺達はダチだからな!孤独な思いはさせないぜ」


緑はニッと笑った。


「…うん」


鳳明も笑った。





「あれ?鳳明、何で包帯してんだ?」

「コレだと、目立たないでしょ」

「別に変じゃねーのに…」

「緑も、変な目で見られるのが嫌なんだよ」

「…そっか、でも逆に目立つぞ」


緑は言いました。


「え゙っ!?」

「まっ、お前らしいからいいけどな」