(・・・生徒に逆らえない先生って何だろう)


不思議に思いながらも黙っていた。


「此処が、1-Dだよ さぁ、入りなさい」


先生は教室のドアを開け、姫を呼んだ。


「・・・はい」


教室に入ると、皆がこちらを向いた。


「こっこの子は、新しくこのクラスの生徒になった名前は…」


先生は焦っている。


「…桜…」


姫は苗字だけ言った。


「桜?女みたいな名前だな!」


生徒の方も男と思っているらしい。