そして現在、その少年は青葉学園にいる。


「…太陽が死んだ日が、2月14日だからもう1年経つのか…」


日向は呟いた。


前髪で隠れている、目が少し見えた。


「ゴメン…太陽…僕のせいで」


日向は涙を流した。


その様子を、ロフトの上からある者が静かに見ていた。


(日向に幼馴染がいる事は知ってたけど、まさか亡くなってたとはね…だから、こうなったのか…さぁ、桜はこの傷を消せるのかな)


鳳明はそう思っていた。



Dクラスの者は皆、問題児。

でも、本当はDクラスの者は心に傷を持つ者が集められている。

傷を消す為に、青葉学園にいるのです。

そんな生徒を集めてきた、学園長は不思議な人です。

心に傷を持った者の元に突然、現れる。

だから、こんな生徒が増え続けているのでした。