鈍感。


自分の気持ちぐらい、気付いて欲しいです。


そんな風に、悩んでいたら姫が何かを言い出した。


「…新…川」


「へっ!?///」


そう言ったのが聞こえると、顔が赤くなった。


だが、姫は眠ったまま。


「…寝言かよ」


緑は呟いた。


「新川…化物の…大群が…ぎゃぁぁぁあ…あれ?夢」


姫は飛び起きた。


「桜。どんな夢を見てんだ」

「えっと、化物の大群が迫って来て新川に助けを求める夢?」


姫は首を傾げながら言った。


その仕草が凄く可愛らしく思える。