stage20 恋物語始動 +*+ 部屋に寝ている声が響く。 その声を出している張本人は姫。 「…寝れなかった」 緑が呟いた。 昨日の事があり、緑は眠れなかった。 「スヤスヤと寝てやがる…」 ロフトに目をやると、スヤスヤと眠っている姫がいた。 自分は気になって眠れなかったのに。 「桜は、俺を男と意識してねーのかよ…ったく」 緑はそう言うと、頭を抱えた。 「…あれ?何で俺は、桜の事をこんなに意識してんだ?」