「オイ!お前等さ、姫が女だって事を他の奴等に言うなよ」

「解ってるさ!そのぐらい」


緑は言いました。


「皆さ、今まで本当に姫の事が好きだって無自覚だったんだな」


彗は笑顔で言った。


でも、その笑顔は黒かった。


「なっ!?」

「緑だって、姫の事が好きでしょ」


彗は不敵に笑った。


「分かんねーよ…好きか何て」

「鈍感だな…でもさ、負けてなんかられないんだよね!僕」

「多分、僕も桜の事が好きだと思う」


鳳明はニッコリ笑った。


「鳳明!?」

「驚いた?緑」


笑って言った。


「多分、他の人達も桜の事を気につつあるよ」


小鳥は静かに本を読みながら言う。


「絶対、バラすなよ!」


皆は、頷いた。



さぁ、恋物語の始まりです。