「なっ何よ!アンタに何が判るって言うのよ」
「表ばかりは良い子を装っていますけど…それで、いいんですか?」
「何が言いたいのよ!」
「自分は、表の色恋じゃなくて本当の色恋の方が好きですよ」
姫はニコッと笑って言いました。
「本当の…彗?」
「そうですよ!歌手の色恋 彗じゃなくて此処にいる、色恋 彗が良いんです」
「だって…本当の彗を見ると皆は遠のいていくんだもん…だから彗は…」
彗は崩れ落ちた。
「自分は遠のきませんよ!クラスメイトじゃないですか」
「桜 姫…」
彗は姫の顔を見た。
その瞳は真っ直ぐに彗の事を見つめている。
「だから、本当の姿を見せてもいいんですよ!」
「見せたら、キモイとか言って遠のくもん」
「大丈夫ですよ。ただ、色恋は可愛い…」
姫が何かを言おうとした時、彗の髪が落ちた。
「男の子なだけですよ」
姫は笑顔で言いました。


