「PDの笑顔なんて凄いレア物だよ」


小鳥は言った。


「歌番組では、表情を変えずにクールなままだから…羨ましい」


皆が、ほざく。


「…そんなにレア物なんですか?」

「レア中にレアだぞ。桜も来ればよかったのに」

「色恋に、自分は駄目って言われましたしね」


姫は静かに言いました。



「何よ!皆して、PDPDって…彗がいるのに。新人歌手よ!それが、こんな近くにいるのよ!もっと、騒いだら如何なのよ」



彗が現れ、叫んだ。


「色恋、そんなに人気になりたいんですか?」


姫は彗に近付きながら訊きました。


「当然でしょ。誰もが、彗に跪くような人気者になるのよ!」

「でも…無理ですよ、それ」


姫は静かに言った。