「桜は如何する?」

「自分は…」

「貴方は駄目よ」


彗はキッパリ言いました。


「行くなんて言ってませんよ…それに、自分は用事があるんで」

「収録を見れるなんて滅多にないのに。用事を優先するって言うの」

「貴方は駄目って言ったのはそちらですよね」


姫は静かに返した。


それには彗も言葉を詰まらせた。

「そうだけど…」

「それでは、自分はコレで失礼します」


姫は何処かへ行ってしまった。



「何よ…アイツ…まぁ、いいわ!さっ、早く行きましょう」


誰にも聞こえないような小さな声で彗は呟いた。


「あぁ」


4人の行くと言った理由は彗を見る為ではない。


PDを見る為だ。


そんな事を知らない彗は、自分のファンにすると宣言した人が来てくれると言ったので嬉しかっただろう。