「なっ…何でもない!」

「そうですか!それと、もう悪い事しちゃ駄目ですよ!それでは」


姫はそう言うと、緑達に近付いた。


「新川、立てますか?」

「あぁ、何とか」

「秋津は…」

「悪い…立てないや」


鳳明は言いました。


「肩を貸しましょうか?」

「頼む」

(強くて仲間思いの優しい人だ…よし、決めた!)


蘭紅は何かを決めた。


「桜 姫!頼みがある」

「何ですか?」

「俺を、子分にしてくれ!」

「俺達も」


蘭紅の子分達も言った。


「子分…ですか?自分の邪魔をしないならいいですよ」

「ありがとうございます!桜さん!」


蘭紅は頭を下げた。


今の蘭紅の顔は先程のキツイ感じはなく、ゆるんでいた。


「桜の奴…龍堂高校のボスを子分にしてんぞ」


緑は呟いた。


「凄いね…」