「ハッ!ヤダね」

「返してください」


姫は目を見開いた。


その目を見た瞬間、蘭紅は後へ下がった。


「なっ…何だよ…コイツのこの気迫は」


蘭紅は言いました。


「だから、早く返してください。自分は早く寮に帰らなきゃいけないんです」


姫は言いながら蘭紅達に近付いた。


「くっ来るな!来るな!!こいつ等返すから」


蘭紅は言いました。


「ありがとうございます」


姫はニコッと笑顔で言いました。


その笑顔を見て、蘭紅とその子分は顔を赤くした。


「どうかしましたか?」


姫は首をかしげた。