「ごっめん。今日、サークルに出たらっ、青木先輩が熱出して休んでるって、聞いて…」


自分でも何を言ってるのか?ワケ分からなくなってきた。


「…帰るわっ!ゆっくり寝た方がいいし!」


そして、スーパーの袋をタケルに差し出した。


「……果物大好きなんだけど?今の俺、包丁すら持てねーんだよなっ。」


タジタジな私を、真正面から見るタケル。


そして。


デコピン一発。


「……お見舞いに来たんだろ?俺、誰かさんのおかげで寝込んだぜ!ゲホッ!」


「いっ痛いよ…!!」


って、誰かさんのせい?


デコピンの痛みでオデコを手で隠してると


「寒いから…入れば?」


そう言って、笑った。


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