死ななくてよかった 初めてそう思えた。 死んでたらこんな幸せになれなかったもんね あのとき助けてくれて ありがとう。 「ありがとう…あたしを助けてくれて…」 え? と振り向く玲於奈に抱きつく。 「前まで玲於奈が助けてくれたこと…お節介としか思わなかった、でも玲於奈を好きになって死んじゃだめだってわかった…でも…」 「でも…?」 呼吸を整えて続ける。 「死んじゃいけないって思っても生きててよかった…なんて思ったことなくて…さっき愛してるっていわれて」 「生きててよかったっておもった?」