お姫様と靴磨きの男








翌日。


私は執事を連れて
ラミアスの所
へと向かった。


町の人々は
城内の掲示板を
見たらしく騒いでいる。

「あ、あの男だ!!」

私は執事を
置き去りにし
駆け出した。

ラミアスは相変わらず
木箱の後ろ側に
静かに座っていた。


…全く、他のものは
援助金の話を聞いて
喜んでいると言うのに。

「ラミアス!!」


私の声に
気づいたのだろう。


ラミアスは私を
見て一礼した。