抵抗する私の体を押し倒して何度も角度を変えてキスを続ける。
やっと唇を離した時は意識は朦朧……指で私の唇に触れて和人はイジワルそうに笑った。
「なんでキスに応えないの?」
「はっ?誓いのキスは軽くでいいからだよ!」
「別にいいじゃん。そんなの決まってないって」
さらりと言っちゃう和人に焦る私。と、当日もこんなキスされたらっ……
「やだやだ!軽くチュッがいい!」
「冗談だよ。サクラっていじめがいあるから楽しい」
はあああ?!またおちょくられたっ!!ムカつく!!
膨れて和人の体の下でバタバタしているとギュッと抱き起こされて耳元で囁かれた。
「愛してるよ」
「え?」
急に甘い声で囁かれて反応できなかった。
だって愛してるなんてあんまり言わないし言われ慣れてないからどうしていいか分からなくなる。


