「あ、あれは付き合う前でっ」
「かわいかったよねー初々しいというか」
な、何だよぉ!慌てて恥ずかしがる私を面白そうに茶化してくるしっ!
「和人だって大人ぶって私のこと好きだったのにふったじゃん!」
「あれはサクラを思って……」
「ふーん。そのわりには押しに弱かったよね?二回目に告ったらあっさり好きって言ったくせに……」
そこまで言うと私の口は和人の右手で塞がれた。
「……この話やめよう?マジで恥ずかしい」
あらら。珍しく照れちゃってるよ?楽しーいっ
「付き合う前はまさか泣いたり大爆笑する和人を見れるなんて思ってなかったなぁ」
「――あったまきたっ!」
「え?」
ガシッと両手首を和人の腕に掴まれて上から見下ろされる。
「……な、何?」
「今朝の続きしようか?」


