「トイレ行きたいから開けて。絶対何もしないから」


「……絶対?」


「うん。約束」



いつまでもトイレにとじこもっているわけもいかず鍵を開けてしまった。



扉が開いた瞬間、和人に抱きかかえられてソファーに押し倒された。




「うわーん!嘘つき!何もしないって言ったくせに!」


「俺の性格知ってるでしょ?」



ネクタイを緩めてニヤリと笑って完全にイジワルモードだよ。



「デコピンとケータイ小説の内容を話すのとベッドでやり返されるのどれがいい?」



うっ……



「全部やだぁ――!!」




ケータイ小説なんて二度と書くもんかと誓った夜。



私は和人に泣いてすがって謝って甘えて


どうにか弱い痛くないデコピンで許してもらえた。




こんなオチ……ありですか?


(※あると思います。)