「ケータイ小説?私も好き!」



買い物がてら真央のアパートに遊びに来た。この間の家出騒動で迷惑かけたからお詫びのお菓子持参。



「俺様書けばいいじゃん」


「やだぁ!私、彼氏にお前呼ばわりされたくないもん!」



嫌いじゃないけどやっぱり名前で呼んでくれる人がいいよね。



「じゃ和人さんモデルにすれば?」


「だってノンフィクション書いて万が一和人にばれたら恥ずかしいもん」



どんな気持ちでキスを交わしていたとか……やっぱり恥ずかしい。



「だからぁキャラは和人さんでストーリーはオリジナルで書けばいいじゃん」


「なるほど……」




真央にアドバイスされて頭の中で妄想がもくもくと膨らむ。