昼休みに携帯を見ても和人から連絡はきてなくて……


「朝黙って出勤したこと何とも思ってないのかな」



目覚めた時に私がいなくて寂しくなかった?


なんで何も言ってこないの?


夜になれば家に私が帰ってくるから安心してる?



実際そうだけどもう少し構ってほしいよ。――バカ。




重い足取りで帰宅。ため息をつきながら晩ご飯を作ろうと冷蔵庫を開けて固まってしまう私。



「……食べなかったんだ」



私が今朝作っていった朝ご飯。手はつけられてないままラップがされて冷蔵庫に入れられていた。




何だよ……
気まずくても家事だけはきちんとしようと思って頑張って作ったのに食べるのも嫌なの?



私のことそんなに遠回しに傷つけたいの?




ずっと我慢していた涙がポロリと零れて声をあげて泣いた。