「サクラ。風邪ひくよ」


「あ、お帰りなさい」



和人の帰りを待ってようと思っていつの間にかソファーでウトウトしていた。



「おいで」



和人に差し出された腕の中に飛び付いた。やっぱり和人にギュッってしてもらうの好き……



私の体はふわりと浮いて寝室のベッドに寝かされた。



「おやすみ」


「和人……今日は一緒に寝てね?」


「うん。シャワー浴びてくる」



瞼にキスを落とされてすっかり安心して、昨日も寝てなかったからすぐに眠りについた。



目を覚ました時はカーテンからは朝日が差し込んでいて



目をこすりながら隣を見ると和人はいなくて……



「……起きたのかな?」



珍しい。私より先に起きてもなかなかベッドから起き上がらないくせに。



寝癖を手で押さえながらベッドから起き上がった。