「コーヒーでいい?」


「うん」



いきなり泣き出す私を藍ちゃんは何も聞かないで藍ちゃんのアパートに連れてきてくれた。



「松下ちゃんから聞いたよ。和人と結婚したって?おめでとう」


「ありがとう」



藍ちゃんにおめでとうって言われるなんて変な気分。でも藍ちゃんは心の底から祝福してくれた。



コーヒーカップを手に持ってキョロキョロと辺りを見渡した。2LDの部屋は一人暮らしには広すぎるよね。



「もしかして彼氏と暮らしてるの?」


「ううん。旦那!私も去年結婚したんだ!」


「ええ?そうなの?!」



わわわ……!まさか藍ちゃんが結婚してるなんて思ってなかったから本気で驚いてしまった。