夕食を終えてソファーに二人並んで座ってテレビを見る。



いつもなら和人の膝の上に頭のっけて甘えるのにな。だけど甘い雰囲気になったら今日こそは言おうって決めたらなんだか近付けない。



「どうした?」


「へ?何が?」


「いつもと違うから。なんかあった?」


「何もないよ」



うっ……バレバレだ。普段どおりにしなきゃ変に思われちゃうよ。




いつものように和人に膝枕してもらってテレビを見ていると優しく髪を撫でられる。



あ……やっぱり……心地いい……



これだよ。この時間を大切にしたいんだ。耳に髪をかけられて私は眠くなって目を閉じた。