「和人嬉しくないの?」 「嬉しいに決まってるじゃん」 「そんなふうに見えない!」 プウッと膨れる私を和人はため息をつきながら見て苦笑いした。 「サクラと出会った日のこと考えてた。16歳だったサクラが19歳かぁ……って。これから毎年お祝いできる関係になったんだって思ったら胸がいっぱいになってた」 「和人……」 胸がいっぱいになるだなんて私のほうだよ…… そんなこと考えてくれてたの……? 和人の言葉にジワリと涙がこみあげてきて腕にしがみついて市役所を後にした。