何もかも丸く収まって和人の腕の中で19歳一日目の夜は眠りについた。 ――翌朝。すっかり体調も復活してお気に入りのワンピを着て二人で市役所に向かった。 「おめでとうございます」 係の人に満面の笑みで言われて私たちは正式に…… 「……ちゃった……」 「何?」 「和人と夫婦に……なっちゃった……」 「うん」 「上田サクラになっちゃった」 「そうだよ」 ぷっ…… きゃあああああああ!! は、鼻血出そうなくらい興奮してるのに和人はいつもと変わらず冷静。 そんな態度にちょっとだけ不満顔になる私。