「だからって俺に聞くなよ!」


「私だって恥ずかしいけど聞ける人はリョウくんしかいないんだもん!」



私の親友真央の彼氏のリョウくん。


真央は卒業後カフェに就職。一人暮らしを始めた真央のアパートに遊びに来たらリョウくんも来ていて思い切って相談してみた。



「だからってマウのいるところでそんな話……」


「いいじゃん。サクラの悩み聞いてあげなよ。私も聞きたい♪」



真央は笑いをこらえてリョウくんの隣に座ってリョウくんは気まずそう。



ああ……そうか。



「リョウくん真央に拒否られたことあるんだ?」


「うるせーよ!もうマジで他の奴に相談しろって!」


「やだ!ちょっと真央あっちの部屋に行っててよ!」


「なんでよぉ?!」



嫌がる真央に耳打ちする私。



「真央の前じゃ話しにくいんだよ。後でこっそり教えるから」


「……分かったよ」



プッと吹き出して真央はお菓子を買いに近くのコンビニに出かけて行った。