愛かぎ*love×key*




今度こそゆっくり横になろう……ベッドにもぐりこんで目を閉じるとまた携帯の着信音。



「和人からだっ」



ヤバイ!さっきの着信もきっと和人だよ!慌てて通話ボタンを押した。



『サクラ?今どこ?』


「今マンションに着いた。連絡遅くなってごめんね」



『職場の人と楽しんでる時に電話しちゃまずいかなって思ってたけどあまりに遅いから心配になってさ……』



こんな遅くまで起きて私の電話待っていてくれたんだ。出張先できっと疲れてるはずなのに……



「ごめんね」


『マンションにいるの?実家に帰るって言ってなかった?』



――あ……私のバカ。今は実家に帰ってることになってたのにマンションって言っちゃった。