――夢を見た。 俺は…3歳?いや、4歳くらいだろうか。 菜の花が一面に咲き誇っている丘で、美空を追い掛けている。 「おねーちゃーん!まってよ〜!」 「かいと!はやくはやく!ここまでおいで〜!」 やっとのことで美空に追い付くと、美空は俺を軽く突き飛ばした。 「いた…っ」 尻餅をつき、仰向けに転んで泣きそうになる俺に、美空は言う。 「かいと!めをあけて!」 …そこには、どこまでもどこまでも続く、青い空。 .:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:.