「…今の、誰?」 俺から目を逸らして、美空が答える。 「…海都には関係ない」 「関係あるだろ!」 俺は怒鳴っていた。 関係ないなんて言うなよ。 毎晩ひとりで泣いて… 俺は美空の力になりたい。 俺は… 俺は美空が好きだから。 「わりぃ…感情的になった。毎晩泣いてるねーちゃんを見てらんねーんだよ。」 美空は黙っていた。 「今の男…彼氏?」 俺の問いに、美空はしばらく黙ったまま…数秒後に小さく頷いた。 .:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:.