あまり入ったことのない、美空の部屋。 水色のカーテンに水色のベット、クッションや小物は青が多い。 その水色のベットの上でクッションを抱きしめながら、 …美空は泣いていた。 「ねーちゃん…」 俺の声に、ビクッと反応する。 「あ…海都…」 俺を見た目が、真っ赤に腫れている。 「どうしたんだよ。毎晩毎晩…もう見てらんねぇよ!」 「海都…あたしは大丈夫、大丈夫だから…」 ――ピルルルル。 美空のケータイが鳴った。 .:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:.