涼の気持ちは痛い位、胸に響いた。 だから、尚更、胸が苦しくなる。 だって。 「でも……きっと何かあった時、私よりも涼がみんなに」 「おまえを失う事に比べたら、それ以上に辛い事なんか無い」 私の言葉を遮って、涼はキッパリ言い切った。 そう言う涼の表情は、初めて見るものだった。 固い意志を秘めた、情熱的で真剣な表情。