うわごと……かぁ。



僚二を助けて……ねぇ。



そう思っていると、廊下の方でバタバタと足音がしてくる。

もちろん、これは……。



「美雪―! ヒック、ヒック、ぐすん……大丈夫? 私が誰だか、分かる?」

そのセリフと共に、私の寝ていたベッドの横まで来たのは、半べその希未だった。



「美雪、ごめんね。私が泳げないから……」

そう言って希未の隣りで泣き出す真実。



私、そんな2人の頭を撫でてあげる。



「バカねー。そんなに泣いちゃって。私、あれ位の事じゃ、死なないんだから……『不死身の美雪ちゃん』……ってね? ね、希未、真実」



そう言うと2人は、やっと泣き止む。