「むっちゃんはちゃんとおじさんと話したの?」

悠斗はベッドに腰かけたまま、あたしには目線を合わせずにボーッと壁を見つめている。

「…まだ」

「やっぱりね〜、ちゃんと話を聞きなよ。
話はそれからだよ」

悠斗は渇いた笑いをしていた。

「うん、そうだね」

あたしはそう返事したけど。

パパの前じゃ。

きっと上手く聞けなくなる。

あたしは大きくため息をついた。