「…ごめんなさい」

珍しくむっちゃんが沈み込んだ様子で俺に近付いてきた。

「大丈夫か?」

むっちゃんは頷くけど、下を向いたまま…



突然、大声を上げて泣き始めた。



「せっかく、ちゃんとして貰ったのに!!
最低だ、あたし…」

そう言って自分の太股を何度も叩いた。

俺はその腕を掴む。

「離して!!」

「あかん!」

普通の女の子なら難無く抑えられるけど、むっちゃんは鍛えてるから違う。

こちらも本気で抑えないと吹っ飛ばされてしまう。

「むっちゃん!」

一瞬、むっちゃんに隙が出来て、俺は力いっぱい、むっちゃんを抱きしめる。

大号泣。

隣のガレージにいる、他のチームの人まで見に来てるよ…