「そーちゃん、喫茶店には違いないんだから!」

キッチンでお茶の用意をしていたママが慌てて飛んできた。

「むっちゃんはそーちゃんの事を思って黙ってたと思うから」

ねっ?とママはあたしの顔を見つめた。

「…俺の事を思うなら」

パパの冷たい目があたしを貫く。

「言ってよ、正直に」

パパはそう言って俯いた。

凄く悲しそうな横顔。

「…パパ」

堪らなくなってあたしはパパに抱きつく。

「ごめんー…」

昔、鍛えた跡が残る腕にしっかりとしがみついて泣いていた。