「…でも」

光さんが頭を掻いて

「まさかむっちゃんがメイド喫茶で働いてるとは思わんかった」

…。

……!!

あたしはすぐ、パパの顔を見た。

ア然、としてあたしを見つめる。



しまった…

祥太郎には口止めしたけど…

光さんには…してなかった。



「ああ〜!!」

祥太郎が頭を抱えた。

「えっ、何?」

光さんがパパの表情を見つめてしまった!という顔をした。



「睦海…」

あたしはパパの呼ぶ声に反応出来ない。

下を向いたまま…

「隠し事はもう、ないよな?
いい加減にしろー!!」

パパの怒声が家中に響いた。