「おかえり」

中から出てきたのは。

目鼻立ちがハッキリとした、可愛い、というよりもクールな美人、といった感じの女の子が出てきた。

「ただいま」

光さんは後部席のドアを開けると

「むっちゃん、荷物をここへ」

指示された所に置くと

「前じゃ狭いから、俺、後ろに乗るわ。
むっちゃん、ごめんやけど前に座って」

あたしは頷く。

「はじめまして、アホな兄がいつもお世話になっています」

妹さんがあたしに頭を下げた。

「いえいえ!こちらこそ光さんには色々とお世話になっています」

あたしも慌てて頭を下げる。

「私は住吉 奏です」

「あ、あたしは門真 睦海です、どうぞよろしくお願いします」

「こちらこそ」

クールビューティとはきっと奏さんの事を言うんだろうな。

知的でカッコイイ!



そんな人が運転する車の助手席だなんて、ちょっと緊張。